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中手骨(前肢の指の骨)骨折

獣医師の田村です。

先日、前足を挙げて、痛そうにしている5歳で2.8kgのわんちゃんが来院されました。

触診やX線検査で、右前足の指の骨(中手骨)が3本(中指から小指)折れていることが分かりました。

治療には、①ギプスに代表されるような外固定といわれる骨折部を体外から固定する方法、②内固定といわれる手術によって骨をピンやプレートで体内で固定する方法、があります。

1歳までの若いわんちゃんで、骨の変位(ずれ)が少ない場合には、①の外固定も選択肢になり、手術をせずに問題なく骨が治ることがあります。

いままで、当院でも副子(添え木)による外固定で治癒した症例はいました。

今回は、5歳のわんちゃんでしたので、②の内固定手術での治療を説明し、飼い主様にご理解していただきました。

全身麻酔による手術もわんちゃんは頑張ってくれて、無事手術を終えることができました。

術中X線画像
手術直後のX線画像

その後、2か月ほど外固定も併用しながら、定期的に経過を診させていただきました。

わんちゃんも元気に過ごしてくれて、3か月後には問題なく骨もくっついてくれました。

手術前は挙げていた右前足も、いまではしっかり使って歩いてくれています。

骨折は、手術するしないに関わらず治癒するまでに苦労する場合もあります。

今回は、飼い主様のご自宅での看護や頻回の通院などのご協力もあり、無事に治ることができて安心しました。

わんちゃんの性格や体格なども様々ですので、今後もできる限りそのわんちゃんに合った治療を飼い主様と相談しながらすすめていけたらと思います。

GPCert in Small Animal Surgery (小動物外科総合臨床認定医)
日本小動物整形外科協会認定修了獣医師
田村 雄治

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