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皮膚のできもの

こんにちは、看護師の阿彦です!

最近ようやく暖かい気温になってきましたね

季節の変わり目なので体調には十分気を付けてお過ごしください

早速ですがおうちで愛犬、愛猫を撫でてるときあれ?いつのまにかこんなところにできものが、、という経験ありませんか?

大きくなってきたり黒ずんできたりいろんな変化があると腫瘍なのかも?と心配になられることもあると思います

今回はそんな皮膚のできものの種類について詳しくお話しできたらと思います。

皮膚のできものには以下のようなものがあります。

②皮膚乳頭腫(良性):イボ。カリフラワーのような見た目をしており黒色やピンク色のもこもことした形状です。ウイルス感染で発生し、免疫が不完全の若い犬や、免疫が低下したシニアの犬ができやすいです。多くは良性で自然消失しますがまれに悪性化して扁平上皮癌になることがあります。

③皮脂腺腫(良性):表面がでこぼこしたイボのようなもの。ピンク色だったり茶色だったりが多いです良性ですがまれにかゆみや出血、炎症が見られる場合もあります。こちらもカリフラワーのような形状です。

④嚢胞、粉瘤(良性):袋状のできもの。中に老廃物や分泌物が溜まっています。感染していると膿が溜まっていることも。嚢胞が破裂すると激しい炎症が起き、痛みが出ます。

⑤皮膚組織球腫(良性):ドーム状のできもの。耳介、口の周り、足先などに発症することが多いです。急速に赤く大きくなりますが1センチ以上の大きさになることは少なく2~3か月以内に自然治癒します。痒みや痛みは伴いません。

⑤悪性腫瘍:悪性のものは乳腺癌、肥満細胞腫、肛門嚢腺癌、軟部組織肉腫、リンパ腫などがあげられます。急に大きくなったり表面が赤くただれるなどの状態があり、良性か悪性かは見た目で判断できないため少しでも怪しいと思ったら病院に連れてきていただくことをおすすめします。

私の家のくぅくんもお尻に小さいできものがあり細胞診(針を刺して細胞を取る検査)をしてもらったところ特に腫瘍でもなく皮脂線腫での経過観察で大丈夫と診断されました(画像わかりにくいですが丸で囲った部分にぽこっとしたできものがあります)

良性か悪性かは見た目では判断できません、しこりの部分を細い針で刺し採取した細胞を顕微鏡でみたり、しこりを切除してそれを病理組織検査することで悪性か良性かわかります。小さいからといって様子見するのではなくイボをみつけたら早めに検査することをお勧めします!

また早期発見するために毎日愛犬、愛猫の体に触れることが大切です。もし見つけた際は自己判断せずまずは当院にご相談いただけたらと思います!

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