犬の胸腰部椎間板ヘルニアの外科的治療 | 札幌市豊平区 ノア動物病院のホームページへようこそ!!

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犬の胸腰部椎間板ヘルニアの外科的治療

 こんにちは、獣医師の堀内です。

 皆さん、わんちゃんにも椎間板ヘルニアがあることはご存じでしょうか。椎間板とは、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をもち、背骨に衝撃が起こった時にそれを緩衝させてくれる組織であります。その椎間板の中にある物質(髄核)の脱出や椎間板の肥厚などによって脊髄を障害するような病気が椎間板ヘルニアです。

 症状としては痛み、ふらつき、震え、排尿異常、重症度が高い子は全く歩けなくなったり、脊髄軟化症(脊髄が進行性に溶けていく病気)を発症し亡くなってしまうこともあり、意外に怖い側面ももっています。

 治療としては椎間板ヘルニアの重症度によって内科的治療、外科的治療と異なりますが、症状がひどい子に関してはなるべく早期の外科的治療が推奨されます。

 今回、当院で胸腰部椎間板ヘルニアの外科的治療を行い、良好な経過を辿った15歳のミニチュアダックスフンド、マメちゃんについてご紹介したいと思います。

 マメちゃんの初めの症状としてはなんとなく後ろ足の歩き方がぎこちない、だけど歩けてはいるという一見様子を見てしまいがちのような症状でありました。しかし数日後に後ろ足が突然歩けなくなり、MRI検査をしたところ胸腰部の椎間板ヘルニアと診断。

 当院で片側椎弓切除術(ヘミラミネクトミー)という、背骨の骨を削って、逸脱している椎間板物質を摘出する手術を行い、その後リハビリも実施しました。

 手術後、3週間後くらいから徐々に足に力が入るようになってきており、1か月後くらいでふらつきながらも歩行が可能になってきました。手術直後、手術1か月後のマメちゃんの歩行の様子です。

 現在マメちゃんは椎間板ヘルニアの再発なく、歩行もしっかりできており経過は順調と思われます。 

 椎間板ヘルニアは急激に症状が悪化する病気であります。足がふらつく、痛がる、震えるなどの症状がおこるようであればお気軽にご相談してください。