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犬の甲状腺機能低下症

こんにちは!看護師の鈴木です🐶

今日は犬の「甲状腺機能低下症」についてお話しようと思います。

甲状腺機能低下症とは、

甲状腺ホルモン(体の代謝を活発にするホルモン)の分泌が減少することによって

元気がなくなったり顔つきがぼんやりとし、脱毛、肥満、暖かい季節でも寒がる、

心拍数低下などのさまざまな症状がみられる病気で高齢での発症が多いと言われています。

原因としては機能の異常により自身の免疫システムが自らの甲状腺を破壊してしまったり、

遺伝性による機能不全など甲状腺自体に異常があることがほとんどで

甲状腺や視床下部(自律神経や内分泌系を調節する機能をもつ)の腫瘍によるものや

副腎皮質機能亢進症など他の病気の影響で引き起こされることもあります。

実は私の愛犬もこの病気で始めは1日中寝てばかり、ソファーに登らなくなった、

ご飯の食いつきが悪いといった症状でした。

7歳だったので歳のせいもあるのか…と家族で話していたのですが、

健診時に甲状腺の数値を調べてみると基準値よりも低く「甲状腺機能低下症」と診断されました。

チラーヂンという甲状腺ホルモン製剤の投薬をスタートし、1~2ヶ月毎に血液検査を行い

お薬の量を調節しながら治療中です。

あれから2年が経ちましたが、今では朝早くからご飯をせがんできたり、

張り切ってお散歩も行くようになりました。

 れむ チワワ ♂ 9歳

高齢な子は徐々に寝る時間が多くなったり運動量が減ってくることが

多いですが、それが高齢のせいだけとは限りません。

中には重大な病気が隠れている可能性もあるので

7歳以上の子は特にどんなに小さなことでもお気軽にご相談ください🌼

この病気は高齢な子だけではなく、若い子で発症することもあるため

当院では1年に1回の健康診断をおすすめしています。