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口臭・歯石が気になりませんか?

こんにちは。獣医師の檀上です。

私事ですが先日、日本小動物歯科研究会の講習会に行ってきました。

講義はレベル1~4まであり、今回はレベル1を受講しました。

内容としては、下記の4つの項目についてです。

  1. 口腔内の解剖と生理学
  2. 検査方法(レントゲン検査等)
  3. 予防的な歯科処置(スケーリング処置等)
  4. ホームデンタルケア

基本的な内容ですが、歯科治療を行う上でとても重要な項目です。

全ての内容をお話すると長くなってしまうので、今回は当院でよく実施している、予防的な歯科処置(スケーリング)についてお話します。

スケーリングとは、歯の表面に沈着した歯石やプラークを取り除く処置のことです。処置を行う際は、安全のために必ず全身麻酔下で行います。したがって麻酔をかける前に、術前検査(血液検査や胸部レントゲン検査など)を行います。検査結果をもとに麻酔薬、循環改善薬、鎮痛薬などの種類や量を決めていきます。

処置前に口腔内をよく観察し、プロービング(歯肉のポケットの深さを調べる検査)と歯科レントゲン検査を実施します。これにより歯周病の程度と抜歯の適応の有無が分かります。また偶発的に口腔内の腫瘍が見つかることもあるので、重要な検査過程です。

超音波スケーラーを用いて歯石を除去します。また歯周ポケットの中もきれいにします。スケーリング後は、歯の表面に細かい傷がつくので研磨を行います。

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処置前

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処置後

上記の処置であれば、30~60分程で処置は終わります。高齢になって歯周病が進行し何本も抜歯が必要になると、処置の時間が長くなり動物さんへの負担は大きくなります。したがって早期の予防的な歯科処置、ホームデンタルケアは、非常に重要です。愛犬・愛猫の口の臭いや歯石が気になる方は、一度ご相談下さい。