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猫ちゃんの血液型って?

こんにちは、獣医師の中村です。

猫ちゃんの飼い主様に質問です。

お家の猫ちゃんの血液型は何型ですか?

そう、猫にも血液型があるのです。

ただし猫の血液型は人と違い、A型、B型のどちらかがほとんどです。

(ちなみにAB型の猫もいるようですが、ごくごくまれだと言われています。)

そして多くの猫はA型なのですが、全体の5%未満という少ない割合で、B型の猫が存在します。

B型の猫は純血種に多く、

ペルシャやソマリ、スコティッシュホールドは、

15~30%ほどがB型だと言われています。

ブリティッシュショートヘアでは30%以上という話もあります。

猫の血液型で問題になるのが、

人と同様、輸血が必要になったときです。

血液型の違う血液を輸血すると拒絶反応が強く出ることがあります。

そのため当院では、輸液の前に血液型を必ずチェックしています。

そしてもう一つ、

猫の血液型で問題になるのが、

「新生子溶血」という現象です。

B型の母猫とA型の父猫との間には、A型、B型、どちらの子猫も生まれますが、

A型の子猫がB型の母猫の母乳を飲むと、重度の貧血を起こすことがあります。

これは、母乳の中の抗A型赤血球抗体が、子猫のA型の赤血球を破壊してしまうためです。

母猫がB型の場合は注意が必要です。

(人工哺乳に切り替えるなど、対応が必要になります。)

もしもの時に備えて、

お家の猫ちゃんの血液型を調べてみてはいかがでしょうか?

当院では、供血登録をしていただくと、無料で血液型を調べることができます。

B型の猫ちゃんは、ぜひ供血登録をお願いいたします!

院内で暮らす猫達。

みんなA型です。