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猫ちゃんの尿管結石
みなさんこんにちは。ノア動物病院院長の平子と申します。
当院は先代の院長から事業承継して今年でちょうど10年になります。
みなさまのおかげで、また素晴らしいスタッフのおかげでここまで続けてこられたことに大変感謝して
おります。
10周年を機に、という訳ではありませんが、当院の活動や、スタッフのことをみなさんにもっと知って
頂きたく、ブログを始めることにいたしました。目を通して頂ければ幸いです。
今回私が紹介させて頂くのはマンチカンのミュウちゃんです。
突然の体調の悪化で来院され、血液検査をしてみると腎数値が非常に悪くなっていました。
いわゆる腎不全の状態ですが、そこに至るには様々な原因があります。
検査を進めていくと尿管結石により腎機能が悪くなっており、点滴だけでは治らない病態であることが
判明しました。治療は外科手術です。手術という響きで引いてしまう方もいらっしゃるかもしれません
が、ミュウちゃんの命を救うには絶対に避けられない選択肢でしたので飼い主様とよくお話をさせてい
ただき、手術をすることにいたしました。
手術を実施する前にCTを行います。CTはとても便利で小さな尿管結石の場所や個数がはっきりとわか
り、手術前の検査には必須だと思います。その結果
ミュウちゃんには左右の尿管結石がありましたので両方とも取り除く手術を実施しました。
当院では尿管を切開し、結石を取り除き、再度縫い合わせるという術式を第一選択にしています。
ミュウちゃんは長時間の手術を頑張りぬき今ではすっかり元気になってくれました。
今年に入り7例ほど同様に手術をしており、なかなか多い病気だなと感じますし、尿管結石も様々な病態
がありますので内科、外科を含めどの治療が最善か判断するのも難しいなといつも感じます。
これからもスタッフ一丸となってペットたちが元気になり、飼い主様が笑顔になれるようやりがいを持
って頑張っていきたいと思います！
